第2回・きこり倶楽部による「木工教室」の模様

この木工教室、通常の木工教室と違うところは100年以上前の箪笥(タンス)や水屋、その使える部分や使えない部分でも再生し再利用するというイベント。
集まって頂いた3名の大人と3人のちびっ子たち、この子たちがいつかこのイベントを通して古い物の良さを伝承する伝道者になってくれたら、と感慨にふける。
今回は250mm×100mm×100mmの小物入れを製作した。
あえて使うノミ・カンナ・ノコギリ・ヤスリ。
大工歴35年以上の師範による昔ながらの道具の使い方で墨付けし、ノコギリの縦目横目を使い分け素晴らしい作品が出来上る。
材の艶だしには天然由来のオイルを使い、子どもたちはオイル塗りを楽しんだ。

箱のフタ材はケヤキの素晴らしいスライド式で箪笥の引き出しを利用した。写真中央(二枚目の写真)の箱のフタ材はケヤキの素晴らしい木目が見られる(伊藤家作品)。
手前の作品のフタ材は漆塗りの残る風合が伝統的な趣を映し出している(金子家作品)。

現在、古い民家や古い家具は取り壊しの方向性が強く、古民家を所有する人々、古民家に憧れる古民家を所有しない人々が何か良い方法で情報を供給しあえる場所を提供したいと考える。
今回のイベントで感じた、小さいながらも本物の再生に小さな手のひらの子どもたちが興味をもってくれたことがこのイベントの成功だと考えております。
次回きこり倶楽部の内容日程はホームページでお知らせします。