150年の歴史を継ぐ古民家の移築再生

黒潮おどる紀伊長島から緑いっぱいのいなべ市へ移築再生
約150年近く前、熊野灘の街道沿いに旅籠屋として建築された家屋がありました。
しかし、今から80年ほど前に紀伊本線が開通した為に、解体・移築をしました。
それから最近まで約80年間民家として、生活の場として住んでいました。ところが、今度は道路拡幅のために取り壊しをすることになってしまいました。
山々に囲まれ、熊野灘が一望でき、潮風が毎日のように吹き込んでくる環境の中で時を重ねてきたN邸。
150年間頑丈に生き続けてきたN邸を民家舎ではすべて手壊しで解体し、大半の部材を丁寧に取り外してもう一度新しい姿に再生する計画を立てました。
紀伊長島から直線距離にして約90km 離れたいなべ市大安町に梁や柱などの部材を運び、譲り受けたO邸の邸宅として新しく生まれ変わりました。

薪ストーブを家の中央近くに設置。

襖や障子などの引き戸ですべての部屋と部屋がつながる

今回ご紹介しました施工事例は「薪ストーブがわかる本―ゆったりとした炎のぬくもりを楽しむためのガイドブック (Weekend living) 」にてご紹介しております。是非併せてご覧ください。
その他の民家再生奨励賞を受賞しました施工事例は下記のリンク先よりご確認いただけます。